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水増し請求にどう対処する?該当する罪と不正の見抜き方を興信所が解説

社内外の取引に水増し請求の疑いを抱きながらも確信が持てず、対応に踏み出せないというケースは多いです。

請求の正当性を自力で見抜くには限界があり、根拠なく確認すれば、取引先や社員との関係が悪化する可能性もあります。

しかし、もし不正が事実であれば、経済的損失や信用低下など、深刻な影響を招きかねません。

手口の巧妙化により、内部調査だけで真相にたどり着くのが難しいケースも多く、客観的な視点や専門調査の必要性が高まっています。

この記事では、「水増し請求の事例」や「適切な対処法」、「探偵に依頼するメリット」を解説していきます。

水増し請求とは

電卓と請求書

水増し請求とは、実際の作業内容や経費よりも多い金額を、不正に上乗せして請求する行為を指します。

水増し請求は重大なコンプライアンス違反であり、放置するリスクは非常に大きいです。

ここでは、水増し請求の事例を解説します。

水増し請求の主な事例

水増し請求の事例は多岐にわたります。

「外部業者によるもの」と「社内で発生するもの」、それぞれに見られる代表的な事例を紹介します。

事例1:架空作業の計上
実際には行われていない作業を「実施済み」と記載し、作業費や人件費を不正に請求する手口。報告書が丁寧に作成されている場合も多く、裏付けとなる証拠がなければ、不正を指摘するのは難しいでしょう。
【例】

  • 1名での作業を「5名にて実施」と報告され、人件費が請求されていた
  • 清掃作業を依頼していないにもかかわらず、作業費が請求されていた
事例2:経費の過大申告
交通費・宿泊費・資材費など、本来発生していない、もしくは実際より高額な経費を見積書や請求書に盛り込む不正。領収書や証跡が正規のものであるかどうかが、重要な判断材料となります。
【例】

  • 電車移動したにもかかわらず、「タクシー代」が高額請求されていた
  • 宿泊の必要がない距離の業務に対し、「ホテル代」が計上されていた
事例3:見積もりの乖離請求
当初の見積もりと大きく異なる金額を、事前説明なく請求する手口。
「急な追加作業が必要になった」などの理由を後付けし、不当に金額を上げるケースが多く見られます。
【例】

  • 見積もり時に「10万円」だった作業が、説明なく「20万円」で請求されていた
  • 宿泊の必要がない距離の業務に対し、「ホテル代」が計上されていた
事例4:勤務時間の過大計上
実際の勤務時間より多く申告し、残業手当を不正に受け取る手口。
テレワークや外回りが多い業務では、管理が甘くなりやすい傾向があります。
【例】

  • 実働5時間の業務を「8時間勤務」と申告していた
  • 早退していたにもかかわらず、「定刻まで勤務」と記録されていた
事例5:架空経費の請求
実際には発生していない経費や、本来業務とは無関係な支出を「業務上必要な費用」として申請する不正行為。
交通費・接待費・外注費・出張時の移動や宿泊費など、あらゆる項目が不正利用の対象になり得ます。
【例】

  • 私用で購入した文具を「業務用備品」として経費申請していた
  • 領収書を偽造し、休日の私的なタクシー利用を業務における移動費として計上していた
事例6:協力業者と共謀請求
社内担当者が外部業者と結託し、架空作業や水増し金額を会社に請求する悪質なケース。
社内の管理者が気づきにくく、
不正が長期化しやすい
のが特徴です。
【例】

  • 担当者と外部業者が事前に金額を操作し、双方で不正利益をわけあっていた
  • 発注回数を不正に増やし、業者と担当者がキックバックの受け渡しをしていた

水増し請求が該当する罪

水増し請求は、金銭トラブルにとどまらず、内容によっては刑事事件として扱われる重大な不正行為です。

故意に行われた水増し請求が該当する罪や法的責任は、下記のとおりです。

詐欺罪(刑法246条)

実際には行っていない作業や存在しない経費を「真実である」と装い、相手を誤信させて金銭を得る行為は、詐欺罪に該当します。

虚偽の請求によって不当に利益を得ようとする悪質なケースで、10年以下の懲役が科される可能性があります。

背任罪(刑法247条)

会社の利益を守るべき立場にあるものが、任務に背く行為によって会社に損害を与えた場合に成立します。

社内担当者が水増し請求に加担したり、外部業者と共謀して会社に不利益を与えたりするケースが該当します。

特別背任罪(会社法960条)

株式会社の取締役・監査役・会社参与など、特別な地位にあるものが不正行為を行い、会社に損害を与えた場合に成立します。

「背任罪」より重く扱われ、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金
といった厳しい処罰が定められています。

売り上げの横流しや資金の私的流用といった事例が多いです。

業務上横領罪(刑法253条)

会社の財産や経費を管理する立場にあるものが、私的に流用した場合に成立します。

架空経費の清算や部品購入の名目を利用した不正取得などが典型的な例です。

水増し請求が発覚した場合、企業側は不当に支払った金額について、相手方に「全額返還」を請求できます

また、不正によって生じた損失や調査費用があれば、企業は加害者に対して「損害賠償」を求めることも可能です。

悪質なケースでは、返還請求と損害賠償請求を合わせて行い、適切な補填を受けることが重要です。

水増し請求を放置するリスク

RISKの文字

水増し請求の疑惑がありながらも、確証がないまま放置してしまうと、企業に深刻な影響が生じます。

小さな不正でも積み重なれば大きな損失となり、組織内部の信頼や取引先との関係にも悪影響をもたらします。

法的トラブルや企業ブランドの毀損に発展することもあるため、早期対応が欠かせません。

主なリスクは下記のとおりです。

主なリスク
  • 経営資源の慢性的な流出
  • 組織内部のモラル低下
  • 取引先との信頼関係の悪化
  • 法的トラブルへの発展
  • 企業ブランドの大きな毀損

水増し請求を見抜く方法

ファイルに閉じられた文章の束

水増し請求は、書面上では正当な取引に見えるため、気づかれにくい形で行われることが多いです。

しかし、いくつかのポイントを押さえて確認すれば、不自然な計上や虚偽の申告を見抜くことは可能です。

ここでは、水増し請求を見抜く方法を解説します。

見積もり・請求書・実績報告の照合を行う

請求内容の妥当性を確認するうえで最も基本的な方法が、見積り・請求書・実績報告の三点照合です。

これらの書類を突き合わせることで、金額や作業内容の矛盾点が浮かび上がりやすくなります。

外部業者の不正はもちろん、社内担当者の虚偽申告にも気づきやすくなるでしょう。

小さな違いでも放置せず、継続的に照合することが不正防止につながります。

同業他社との金額比較を定期的に行う

業務内容が同じであるにもかかわらず、特定の業者だけ極端に高い請求をしてくるケースを見抜くためには、同業他社の相場と定期的に比較することが大事です。

相場と大きく乖離している場合、過大請求や架空計上が隠れている可能性があります。

比較データを定期的に更新することで、より精度の高いチェック体制が構築できるでしょう。

担当者や業者へのヒアリングを複数ルートで行う

一箇所からのヒアリングで判断すると、虚偽や隠ぺいに気づきにくくなります。

現場担当者・管理者・外部業者など、別ルートから複数の情報を集める
ことで、矛盾を発見しやすくなります。

関係性の深い担当者同士で結託しているケースでも、複数の聞き取りが不正の発覚につながります。

疑問点がある場合、その場で曖昧にせず、事実関係を丁寧に確認していくことが重要です。

領収書の証跡を精査する

不正を見抜くためには、領収書が正規のものかどうか確認すること
が大切です。

領収書の書き換えや経費の重複計上、私的利用を業務経費として申請しているケースも珍しくありません。

日付や時間帯・移動ルートなどに不自然な点がある場合、虚偽申告の可能性が高まります。

証跡を細かく精査することで、報告内容と実態のずれをあぶりだすことができるでしょう。

定期的な抜き打ち確認を行う

水増し請求は、書類を整えて実態を隠すケースが多いため、現場への抜き打ち確認は非常に有効です。

突然訪問し、作業状況を確認することで、作業の有無・人数や工程の妥当性を直接把握できます。

書面では「実施済み」とされていても、現場に訪れることで、矛盾を把握できる可能性が高まります。

定期的に抜き打ち確認を行うことで、不正を抑止する効果も期待でき、継続的なチェック体制の強化につながるでしょう。

水増し請求の対処法

対処法の文字

水増し請求が疑われる場合、感情的に相手を問い詰めると、関係悪化や証拠隠滅を招く恐れがあります

まずは冷静に状況を整理し、客観的な証拠を確保しながら、適切な手順で対応しましょう。

ここから、水増し請求に対する実務的な対処法を解説していきます。

証拠を保管しておく

水増し請求が疑われる場合、請求書・見積書・実務報告書・メールのやりとりなど、関連資料をできる限り保管しておくことが重要です。

後から確認できるように、時系列で整理しておくと不正のパターンが見えやすくなります。

証拠の欠如は、不正を指摘する際の大きなハードルとなり、相手に逃げ道を与える要因となりかねません。

小さな違和感を見逃さずに残しておくことで、後の調査や法的対応がスムーズになります。

ただし、自力で証拠をつかもうとすると、プライバシーの侵害など、法に触れる可能性があるため注意が必要です。

具体的には下記が、証拠になります。

証拠となり得るもの
  • 請求書、見積書、契約書、実績報告書
  • メール、チャット
  • 通話記録、録音データ
  • 作業現場、設備の写真や動画
  • 勤務記録、業務日報
  • 交通費の明細、移動経路の履歴
  • 購入伝票、領収書
  • GPS履歴、車両の走行記録
  • 第三者証言
  • 監視カメラ映像

請求内容の詳細説明を文書で求める

水増し請求が疑われる場合、口頭での説明では不明点が残りやすく、後から言い分が食い違う可能性が高いです。

作業内容・人数・作業時間・使用資材などの詳細を書面で提出してもらうことで、矛盾点を発見しやすくなり、不正があった場合に証拠として活用
することができます。

文書提出を求める姿勢自体が抑止力となり、業者や担当者の不正行為を防ぐ効果も期待できます。

外部機関に相談する

問題が深刻化する前に、外部の専門機関に相談することで、適切な対応方針を早期に決定することができます。

法的な観点からアドバイスを受けることで、企業としてどの範囲まで対応すべきかが明確になるでしょう。

ただし、相談先を誤ると、相手に不必要な警戒心を与えたり、証拠保全が後回しになったりして、状況が悪化する可能性があるため注意が必要です。

特に悪質なケースでは、弁護士や警察などへの相談も検討しましょう。

主な相談先は以下のとおりです。

主な相談先
  • 総合労働相談センター

(労働トラブル全般について無料で相談でき、適切な制度や対応先を案内してくれる)

  • 公益通報者保護制度相談ダイヤル

(内部不正を通報したい場合に、保護制度の対象となるかどうかを含め安全な通報方法をアドバイスしてくれる)

  • 弁護士
  • 警察

社内処分・取引先への対応を検討する

社内不正であれば、懲戒処分や配置転換などの措置を行うことで、
組織全体への抑止力を高めることができます。

また、外部業者による不正が確認された場合は、契約の見直しや取引停止・契約解除といった措置を早期検討しましょう。

いずれの場合も、証拠をもとに冷静かつ公平に判断し、企業としてのコンプライアンスと信頼性を守ることが重要です。

探偵に調査を依頼する

社内調査はどうしても主観や利害関係が混ざり、客観性を保つことが困難です。

探偵は第三者として中立の立場から事実を調べるため、偏りのない信頼性の高い証拠が得られます。

実際の稼働状況や担当者の行動など、書類では見えない部分を確認し、不正の全貌を明らかにすることができます。

水増し請求の調査を探偵に依頼するメリット

水増し請求の疑いを自力で解明しようとすると、情報の偏りや内部の利害関係が障壁となり、真相にたどり着けない可能性が高いです。

その点探偵は、第三者として、現場確認や行動調査など、企業側では把握しにくい実態を暴くことができます。

ここから、探偵に調査を依頼することで得られる主なメリットを解説します。

法的に有効な証拠がおさえられる

探偵が収集する証拠は、撮影データ・行動記録・現場確認など、客観性が高く、法的にも通用する資料となり得ます。

書面だけではわからない、実際の稼働状況や作業の有無を示す記録は、損害賠償請求や訴訟など法的な場において、強力な裏付けとなるでしょう。

企業側が独自に集めた情報と比べて、証明力が高い点が特徴です。

不正の全体像が把握できる

水増し請求は一部の関係者による行為に見えても、裏側には複数人が絡んでいるケースが多いです。

探偵は、行動調査・関係性の把握・裏付け調査などを組み合わせ、企業側では見えない全体像を明らかにします。

個人による単発の不正なのか、組織による長期的な問題なのかを判断する材料がそろいます。

全体像を把握することで、必要な対策や改善点を明確にできる点が大きなメリットです。

社内トラブルを最小限に抑えられる

社内だけで調査を行うと、疑心暗鬼を生んだり、人間関係の悪化につながる恐れがあります。

探偵が第三者として調査することで、内部の人間関係に配慮しながら、冷静かつ中立的に事実を整理します。

社内に噂を広めることなく、静かに調査を進めることができるでしょう。

不正の再発防止策のアドバイスを受けられる

調査で判明した不正の背景やリスクを踏まえ、探偵は不正が起きた工程や、管理が甘かった部分を特定し、改善すべき管理体制やチェックポイントを具体的に提案します。

調査して終わりではなく、組織全体を改善するための材料を得ることができるのは、大きなメリットです。

不正が起きにくい環境を構築することができるでしょう。

法に触れずに調査ができる

企業の担当者が独自に調査を行うと、盗撮・盗聴・無断侵入など、知らないうちに法律に抵触してしまう危険があります。

場合によっては、相手側から訴えられたり、刑事罰に処されたりする可能性もあります

その点探偵は、法令を遵守したうえで、許される範囲の調査手法を熟知しており、合法的に証拠を収集することができます。

違法性のある行為を避けながら事実を確認できるため、法的な場において証拠が無効になる心配もありません。

法を守りながら確実に調査を進められるのは、企業にとって大きな安心材料といえるでしょう。

法的サポートが受けられる

当事務所では、必要に応じて弁護士と連携し、企業が次にとるべき法的対応についてスムーズに進められる体制を整えています。

調査結果をもとに専門家が判断することで、担当者が迷いや不安を抱える場面でも、確実な方向性を見出しやすくなります。

「調査」から「法的対応」まで一連の流れをサポートできる探偵は、企業にとって心強い味方となるでしょう。

水増し請求に関する相談は法人興信所まで

スーツの男性

水増し請求は、放置するほど損失が大きくなり、企業の信頼や事業継続に深刻な影響を与える可能性があります。

当事務所では、外部業者による不正はもちろん、社内で起きている水増し請求についても、客観的かつ確実な証拠収集を行います。

ご依頼者の状況に応じて、調査方法の選定や今後の対応方針について丁寧にアドバイスし、必要に応じて提携弁護士への引継ぎも行います。

「水増し請求の可能性があるが、どう動いたらいいかわからない」という段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

当事務所へのお問い合わせは、お問い合わせフォーム・メール・電話・LINEにて24時間365日承っております。

ぜひ、初回無料相談・無料見積もりをご活用ください。

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